第2回西日本縄文研究会(中四国縄文研究会20周年記念大会と合同開催)
日時:2009年6月28日
場所:広島大学文学研究科
テーマ:環瀬戸内地域の打製石器石材利用
(6月27日は第1部として中四国地方各地域の打製石器石材利用の様相‐中四国縄文研究会20周年記念大会‐)
趣旨:第19会中四国縄文研究会では、中四国地方の縄文時代の地域社会の展開について、後期を対象に、基礎的な調査研究をおこなった。第20会大会では、こうした基礎的な研究を引き継いで、縄文時代の各時期を対象に、打製石器石材に焦点をあて、石材利用の様相、石材の動きについて検討してみたい。当地域では、瀬戸内のサヌカイト利用が古くから注目されてきた。その広がりは、関西、九州にもおよんでいる。また、逆に、大分県姫島産黒曜石をはじめとした石材のように、他地域産石材が当地域にもおよんでいる。今回の大会では、中四国の枠にとどまらず関西、九州と合同で、西日本縄文研究会としても、西日本、特に環瀬戸内地域の石材利用について考えてみたい。瀬戸内海は西日本の中核に東西に横たわり、関西、中四国そして九州をつなぐ内海となっており、環瀬戸内地域の打製石器の石材利用から、各地域社会の動向について明らかにできればと考える。
・環瀬戸内地域の打製石器石材利用1‐中四国の石材利用と瀬戸内海‐
9:30~9:55「中四国の打製石器石材利用と瀬戸内海」竹広文明
・環瀬戸内地域の打製石器石材利用2‐九州地方の石材利用と瀬戸内海‐
9:55~10:20
「縄文海進と姫島の黒曜石」塩地潤一・羽田野裕之・古川 匠
10:20~10:45
「北部九州の打製石器の石材利用‐石器石材の供給システム‐」吉留秀敏
・環瀬戸内地域の打製石器石材利用3‐近畿地方の石材利用と瀬戸内海‐
11:05~11:30
「近畿地方における縄文時代の打製石器石材‐サヌカイトを中心に‐」大下 明
11:30~11:55
「近畿地方における縄文時代の打製石器石材‐黒曜石・下呂石を中心に‐」久保勝正
13:10~14:40
合同討論「環瀬戸内地域の打製石器石材利用をめぐって」司会:千葉 豊・小南裕一