25回九州縄文研究会福岡大会 開催要項

 

1.期 日:平成272015)年2月14日(土)・15日(日)

2.会 場:西南学院大学コミュニティーセンター(14日) 福岡市早良区西新6292 

      福岡市埋蔵文化財センター(15日)      福岡市博多区井相田2194

      ※各会場の利用案内については別紙参照

3.テーマ:九州縄文晩期の農耕問題を考える

4.趣 旨:

九州地方は古くから縄文時代、特に後・晩期の農耕論が議論されてきた地である。これまで集落の動態や土器や石器の様相からこの問題が考えられることが多かったが、近年は植物考古学のめざましい発展により、新たな研究の局面を迎えている。

また土器や石器、日韓交流の実態についての研究も従来とは異なる見解が示されつつあり、縄文時代の農耕問題についての研究は今、大きな転換が求められている。

この問題は、単に縄文時代の生業の評価に留まらず、つづく弥生時代への歴史の転換期をいかに考えるのかといった点にまで及ぶものであり、特にいち早く朝鮮半島からの影響によって水稲耕作が開始される九州地方においては特に重要な意味を持つ。

そこで今回の大会では、九州地方の晩期、特に本格的な水稲耕作が伝来する直前時期の農耕問題についての現段階の研究状況を整理し、今後の調査・研究に資する機会としたい。

5.主 催  九州縄文研究会

6.日 程

1日目:2月14日(土)

受付 1230

【開会行事】

13:0013:10 開会あいさつ 宮本一夫(九州縄文研究会会長)

【記念講演】

13:1013:50 「縄文時代のくらしに関心をもって40余年」小池史哲(甘木歴史資料館)

【研究発表:各方面から見た晩期農耕論の問題整理】

14:0014:10 本大会の趣旨説明

14:1014:40「植物考古学から見た九州晩期農耕論の課題」小畑弘己(熊本大学)

(質疑応答)14:4014:50

(休 憩) 14:5015:00

15:0015:30「土器から見た九州晩期農耕論の課題」 宮地聡一郎(福岡県教育委員会)

(質疑応答)15:3015:40

15:4016:10「石器から見た九州晩期農耕論の課題」 板倉有大(福岡市経済観光文化局文化財部)

(質疑応答) 16101620

【九州・沖縄各県における晩期農耕をめぐる研究状況】

16201700(各県5分程度)各県資料集成者

(各県毎に晩期遺跡の立地や数の推移、石器組成の変化、農耕関連資料の有無について報告)

【情報交換会】18302030

 場所:ホテルセントラーザ博多  福岡市博多区博多駅中央街4-23

 

2日目:2月15日(日)

開場 830

9:009:30「九州南部における晩期農耕論の課題」桒畑光博(都城市教育委員会)

(質疑応答)9:309:40

【討論】

9:4511:15「九州縄文晩期の農耕問題」  司会:小南 祐一(北九州市教育委員会)

【閉会行事】

11:1511:25 閉会あいさつ 宮本一夫(九州縄文研究会会長)

【レプリカ法ワークショップ】

11:3513:00頃  進行 小畑弘己(熊本大学)

※原則、全員参加でお願いいたします。

 

【紙上発表】

「南島の貝塚時代の農耕問題」伊藤慎二(西南学院大学)

「朝鮮半島の新石器時代における農耕研究の現状と課題」古澤義久(長崎県埋蔵文化財センター)

「近畿における縄文時代の農耕問題の現状と課題」妹尾裕介(京都大学総合博物館

「中四国における縄文時代の農耕問題の現状と課題」山口雄治(岡山大学埋蔵文化財調査研究センター)

 

【テキスト】「レプリカ法マニュアル」