第24回 九州縄文研究会大分大会 開催要項
平成25年12月24日
1.日 時:平成26年2月22日(土)~2月23日(日)
2.会 場:別府大学メディア教育・研究センター メディアホール(別府市北石垣82)
3.テーマ:「九州における縄文時代早期末~前期前葉の土器様相」
4.趣 旨:
第24回の大分大会では、前回の曽畑式と関連して、早期末~前期にかけての轟式を中心とした土器を取り上げる。
縄文時代早期末~前期前葉に位置づけられる轟式(轟A式・B式)については、1980年代後半に論考が相次いで発表されるなど、その成立過程や変遷について知見が深められてきた。また、轟B式土器については砲弾形と屈曲形の2つの器形の土器が知られ、とくに後者は山陰地方との関係も指摘されてきたところであるが、その系統関係については十分解明されたとは言い難い。
その頃から約四半世紀が経過し、近年では火山灰を鍵層に層位的に轟式の変遷に迫る論考も発表され、新たな編年観も提示されている。また、近年の調査でも早期末~前期前半にかけて轟式が良好な状態で出土した調査事例も増えてきており、それらの情報を集積することにより、系統関係をはじめとした轟式をめぐる諸問題を今一度整理し、当該期の九州の状況を検討し直す機会としたい。また、轟式と周辺地域の土器の併行関係についても把握し、時間軸の構築を図りたい。
そして、前回の沖縄大会と合わせ、九州の縄文時代前期全体の時間軸や他地域との併行関係を整理し、九州の当該期の諸問題を解明する基礎づくりとしたい。
5.主 催:九州縄文研究会
6.共 催:別府大学文化財研究所、大分県考古学会
7.日 程:
1日目 平成26年2月22日(土)
12:30~ 開場・受付
13:00~13:15 開会行事
会長あいさつ
趣旨説明・事務連絡等
【特別講演】
13:15~14:15 「アカホヤ直下の土器」
高橋信武(大分県教育庁埋蔵文化財センター)
14:15~14:30 休憩
【研究発表】
14:30~15:00 「轟式土器の編年と鬼界アカホヤテフラ(K-Ah)の年代」
桒畑光博(都城市教育委員会)
15:00~15:30 「九州北東部における轟B式後半段階の様相」
横澤 慈(大分県教育委員会)
15:30~15:40 休憩
15:40~16:10 「屈曲型西川津式の出現契機」
柳浦俊一(島根県立古代出雲歴史博物館)
【各県の集成概要報告】
16:10~17:10 九州各県の当該期の概要報告(各県集成担当者)
18:30~ 情報交換会(会費5,000円程度を予定)
2日目 平成26年2月23日(日)
8:30~ 9:00 開場・受付
【発掘調査事例報告】
9:00~ 9:30 「嘉瀬川ダム関連事業の発掘調査成果」
廣瀬雄一(佐賀県立名護屋城博物館)
9:30~ 9:50 休憩
9:50~11:00 討論
【各県の2012年縄文時代関係発掘調査・刊行報告書紹介】
11:00~11:40 九州各県関連調査事例・報告書の紹介
11:40~11:50 閉会行事
(特別講演及び研究発表、発掘調査事例報告には質疑応答時間を含みます)
8.参加費:無料、ただし資料集代は1,500円程度を予定
9.申込み:
研究会は当日参加も可能ですが、準備の都合上、平成26年1月31日(金)までに下記事務局へFAX・Eメールでお申込み下さい。情報交換会については人数把握の関係上、必ずお申込み下さい。なお、申込み後のキャンセルは早めに事務局へご連絡下さい。
宿泊は各自でお申込み下さい
10.その他:当日は轟式関連資料の展示スペースを用意します。休憩時間等にご見学下さい。
11.連絡先・問い合わせ先
九州縄文研究会大分大会事務局(担当 横澤 慈)
〒870-8503 大分市府内町3丁目10番1号 大分県教育庁文化課文化財班内
TEL:097-506-5498/FAX:097-506-1811
e-mail:yokozawa-shigeru@oen.ed.jp
九州縄文研究会事務局
※資料集の販売受付は行っておりません