第21回九州縄文研究会宮崎大会 開催要項
平成22年11月11日
1.日 時 平成23年3月12日(土)~13日(日)
2.テーマ 九州における縄文時代後期前葉の土器
-中津式・福田KⅡ式併行期を中心として-
趣 旨 縄文時代後期の九州には東からの文化が波状的に伝播したとされている。土器の様相についても磨消縄文土器の伝播・波及によって特徴づけられる該期であるが、同じ九州内においても地域によって磨消縄文の受容の仕方には違いがあると指摘されており、この問題に関しては多くの先達らによる研究の積み重ねがある。
さて近年、南九州では宮崎県本野原遺跡、鹿児島県芝原遺跡など、後期初頭から前葉にかけての大規模な遺跡の調査が相次いでおり、当該期の集落構造や文化変化について議論されている。このような遺跡の様相を九州規模、あるいは西日本レベルで検討していくためにも、タイムスケールである土器編年の確立は不可欠であると思われる。
そこで今回の研究会では、西日本において広域土器圏を形成する磨消縄文土器様式である、中津式土器及び福田KⅡ式土器とそれに併行すると考えられる九州の土器を抽出し、九州各地の土器編年の併行関係を再確認し、当該期の文化様相を議論していく上での基盤づくりをしたい。
4.主 催 九州縄文研究会
5.共 催 宮崎県立図書館・宮崎考古学会
6.日 程
1日目 平成23年3月12日(土)
【記念講演】
『考古学者のドングリ日記』 岩永哲夫(宮崎考古学会・宮崎縄文研究会会長)
【研究発表】
『中津・福田KⅡ式土器について』(仮題) 冨井 眞
『北部九州の該期の土器について』(仮題) 今田秀樹
『南部九州の該期の土器について』(仮題) 金丸武司
【九州各県における当時期の概要】
各県担当者(各県5分程度)
【情報交換会】
宮崎市内(会場未定)
2日目 平成23年3月13日(日)
【遺跡調査事例】
『佐賀県徳蔵谷遺跡の調査成果』(仮題) 田島龍太
『鹿児島県山ノ中遺跡の調査成果』(仮題) 東和幸
【討 論】
「九州の後期前葉土器研究の現状と課題」
【各県調査事例・関連報告書の概要】
各県担当者