第16回 九州縄文研究会大分大会
テ ― マ 「九州縄文時代の低湿地遺跡と植物性自然遺物」
開催日時 平成18年2月11日(土)~12日(日)
会 場 別府大学3号館ホール
主 催 九州縄文研究会・別府大学史学研究会・大分県考古学会
九州縄文研究会大分大会の趣旨
九州縄文研究会は、これまで「竪穴住居跡」・「貝塚」・「墓制」・「集石遺構と炉穴」・「おとし穴」・「装身具」と資料を集成しながら九州の縄文時代について研究を深めてまいりました。
今回は、最近九州で相次いで縄文時代の低湿地遺跡が調査されていることから、その成果の報告と、それをめぐる研究発表を行います。毎回集成している資料には、縄文時代の時期を問わず、これまで九州・沖縄各県の遺跡で発掘調査されたドングリ貯蔵穴、低湿地遺跡で検出された遺構、出土している木器や編み物などの植物性遺物、炭化した種子、科学分析で得られた成果も加えました。
こうした遺構・遺物・分析結果をもとに、低湿地遺跡や植物性自然遺物から見える九州の縄文世界を皆様と一緒に考えて見たいと思います。
日 程
1日目 平成18年2月11日(土)
【基調講演】
13:40~15:10 「低湿地遺跡の考古学」 渡辺 誠(名古屋大名誉教授)
【事例報告】
15:20~15:45 前原遺跡 知名定順(宜野座村立博物館)
15:45~16: 10 正福寺追跡第7次調査 熊代昌之(久留米市文化財保護課)
16:10~16:35 佐賀市東名遺跡の調査概要 西田 巌(佐賀市社会教育課)
16:35~17:00 大分市・横尾貝塚(横尾遺跡)の調査概要 古川 匠(大分市文化財課)
【集成資料の説明と各県の状況】
17:00~17:30
2日目 平成18年2月12日(日)
【研究発表】
9:00~9:40 「貯蔵穴周辺の食料加工具―縄文時代後期の西日本を中心に一」 上條信彦(九州大学大学院)
9:40~10:20 「九州縄文時代の堅果類とその利用―東北アジアの古民族植物学的視点より-」 小畑弘己(熊本大学助教授)
11:00~11:50 「九州の縄文時代研究の現状と課題」 木村幾多郎(大分市歴史資料館)