第17回 九州縄文研究会福岡大会
「九州における縄文時代早期前葉の土器相」
本大会の主旨
九州縄文研究会では、第10回の福岡大会以来「竪穴住居跡」・「貝塚」・「墓制」・「集石遺構と炉穴」・「おとし穴」・「装身具」・「低湿地遺跡」と遺構を中心に資料集成をすすめ、九州の縄文時代についての理解を深めてきた。
しかし近年、福岡市の九州大学移転地の調査などを筆頭に、相次いで縄文時代草創期~早期前葉の資料が得られたことから、これまで特に北部九州で様相が明らかでなかった押型文土器出現前の土器編年を研究する段階に達したと考える。
したがって今回は遺構から離れ、良好な資料が蓄積しつつある縄文早期前葉(押型文土器以前)の土器群について検討し、今後の調査や研究に活かす機会としたい。
大会日程
1日目 平成19年2月17日(土)
12:30~13:00 受付
【開会行事】
13:00~13:10 開会あいさつ
【記念講演】
13:10~14:10 「九州縄文時代生業活動の展開」山崎純男(福岡市教育委員会)
<休憩14:10~14:20>
【研究報告】
14:20~14:50
「押型文土器出現以前の九州地方と本州地方の地域間関係」矢野健一(立命館大学)
14:50~15:20
「北部九州における縄文時代草創期早期前半の土器群とC14年代測定」
遠部慎(国立歴史民俗博物館)
15:20~15:50
「南九州における縄文時代草創期後葉~早期中葉土器の系統関係」雨宮瑞生(国際航業)
<休憩15:50~16:10>
【遺跡事例報告】
16:10~16:30
「福岡市域における縄文時代草創期~早期前半の遺跡の様相」菅波正人(福岡市博物館)
16:30~16:50
「鹿児島県姶良町建昌城跡の調査成果 -南九州における縄文時代草創期末~早期初頭集落の一例として-」 深野信之(姶良町教育委員会)
【事務連絡】
16:50~17:00
【情報交換会】
18:30~20:30 日本料理まほろばの里「大蔵」(太宰府市通古賀1-12-3)
2日目 平成19年2月18日(日)
9:30~9:50 受付
【九州各県における早期前葉土器研究の現状報告】
9:50~11:10
「福岡県」林潤也(大野城市教育委員会) 「佐賀県」森田孝志(佐賀県教育委員会)
「長崎県」辻田直人(雲仙市教育委員会) 「大分県」坂本嘉弘(大分県埋蔵文化財センター)
「熊本県」帆足俊文(熊本県教育委員会) 「宮崎県」金丸武司(宮崎市教育委員会)
「鹿児島県」黒川忠広(鹿児島県立埋蔵文化財センター)
「沖縄県」伊藤圭(沖縄県立埋蔵文化財センター)
【討論】
11:30~12:40
登壇者 矢野健一(立命館大学) 遠部慎(国立歴史民俗博物館)
雨宮瑞生(国際航業) 菅波正人(福岡市博物館)
進行 水ノ江和同(文化庁)
【各県の動向報告】
12:40~13:00
【閉会行事】
13:00 閉会あいさつ
九州縄文研究会事務局
※資料集の販売受付は行っておりません